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過去作品 一欄

みちことオーサ

みちことオーサ

北海道札幌市に住んでいる重度脳性マヒで上半身が不自由な小山内美智子さんが福祉先進国スウェーデンの障がい者団体を招いて行った交流の記録。「私は施設ではなく地域で人間らしく生きたい...」足の指しか使えない”みちことオーサ”がホームステイの夜、障害者として、女性としての生き方を語り合う。日本のノーマリゼイションの到来を告げるドキュメンタリー。 1982 1時間20分 製作:記録社 監督:西山正啓 製作:庄幸司郎 撮影:一之瀬正史 ナレーター:伊藤惣一 音楽:毛利蔵人

おもしろ学校のいち日〜名取弘文の公開授業

おもしろ学校のいち日〜名取弘文の公開授業

神奈川県藤沢市の小学校で家庭科の専任教師をしているナトセンこと名取弘文が自主的に行う公開授業の記録。ナトセンの狙いは硬直した学校現場に新風を吹き込むこと。総合学習(家庭科)を通して社会のしくみ、家族問題、男の偏見などについて子どもたちと語り合う。学校は楽しくなければいけない。硬直した日本の教育関係社を挑発する愉快で楽しい授業実践の記録。 1985 58分 監督:西山正啓  製作:西山正啓  撮影:大津幸四郎 清水辰雄 柳田義和 音楽:毛利蔵人

ゆんたんざ沖縄

ゆんたんざ沖縄

1986年12月から翌年にかけて、沖縄読谷村波平でチビチリガマの”集団自決”遺族と彫刻家・金城実さんが共同で行った「世代を結ぶ平和の像」建設を記録。この年、沖縄の学校現場には「日の丸・君が代」の強制が吹き荒れていた。県立読谷高校の卒業式では日の丸の掲揚をめぐって女子生徒が旗を持ち逃げするというセンセーショナルな事件が起きた。日の丸が国体会場で焼かれた歴史的事件を控えた読谷村の激動の記録を描くと共に、「世代を結ぶ平和の像」建立事務局長を務め、1995年に米軍の通信基地「像のオリ」の再契約を拒否した反戦地主・知花昌一さん(元 読谷村議員)の若き日の記録となった。 1987 1時間50分 製作:シグロ 監督:西山正啓 製作:高木隆太郎/山上徹二郎 撮影:大津幸四郎 音楽:小室等 ナレーター:伊藤惣一

ゆんたんざ沖縄

ゆんたんざ沖縄

世なおし準公選

世なおし準公選

戦後8年間、日本の教育委員はすべて住民投票で選んでいた。しかし1985年6月、国会は「新教育委員会法」を警官500人を動員して強行採決した。それから25年、東京都中野区で教育委員を住民のはがき投票で選ぶという準公選制度が復活した。委員会は公開。傍聴者の発言も可能。地域の集会所で行われる夜の教育委員会は300人もの参加者で大盛況。教育の民主化に取り組んだ自治体の貴重な記録である。しかし、その制度も今はない。沖縄北谷町教育委員会と沖高教組の取り組み、大阪高槻市の住民運動も取材している。 1989 57分 製作:シグロ+記録社共同作品 監督:西山正啓 製作:山上徹二郎/庄幸司郎 撮影:一之瀬正史 ナレーター:辻由美子 音楽:高橋鮎生

しがらきから吹いてくる風

しがらきから吹いてくる風

1990 1時間31分 滋賀県信楽町は日本で最も古い窯業の町として知られる。しかし150人もの知的障害者が町中で働き、おおらかに暮らしていることはあまり知られていない。 ノーマリゼイションを40年前に実現した町が日本にもあった。信楽町に暮らす知恵おくれと呼ばれた人たちと彼らの人生を引き受けた町のおっちゃん、おばちゃんたちとの、とぼけていて、だけどほのぼのとする人間競演劇。全国で大ヒット、1000ヶ所の地域で上映されたドキュメンタリー作品。 製作:シグロ 監督:西山正啓 製作:山上徹二郎 撮影:一之瀬正史/柳田義和 音楽:小室等 ナレーター:渡辺篤史 優秀映画鑑賞会/厚生省中央児童福祉審議会/(社)全国社会福祉協議会/(社)全日本国精神薄弱者育成会/(財)日本精神薄弱者愛護協会

水からの速達

水からの速達

1992年、東京都西多摩郡日の出町にある巨大廃棄物最終処分場で地下(井戸)水汚染が発覚し、住民の不安をあおった。プラスチック添加剤などの科学物質やヒ素などの重金属が住民による水質検査で見つかった。行政はそれを認めようとしないばかりか第2処分場の建設計画を強行して行く。毎日排出される大量の廃棄物。その廃棄物が水を汚染しているという皮肉な事実。最終処分場からゴミと水の関係をたどり、現代文明の行方に警鐘を鳴らす作品。 1993 1時間52分 製作:水からの速達製作委員会 監督:西山正啓 編集・ナレーター:西山正啓 プロデューサー :庄幸司郎/貞末麻哉子 撮影:柳田義和/一之瀬正史 ナレーター:大谷直子 音楽:小室等

水からの速達

水からの速達

梅香里 メヒャンニ

梅香里 メヒャンニ

梅香里〜かつてこの海辺の村には梅の花が香り、干潟と共生するおだやかな暮らしがあった。朝鮮戦争以来、駐韓米軍の空軍射爆場として農地も漁場も強制使用され続けてきた梅香里住民の生活権・生存権をかけた戦いと、レイプ・強盗・殺人などの米軍犯罪による被害者の救援活動の立ち上がった女性達(米軍犯罪根絶運動本部)の”暴力の根源”を問う魂のメッセージ。軍事暴力に国境はない。梅香里の涙が、軍事基地を背負う世界中の人々の悲しみの涙に終わらないように。第4回湯布院文化・記録映画祭オープニング上映作品。沖縄、湯布院、韓国の住民交流と信頼関係から生まれた地域合併映画である。 2001 78分 監督・撮影 :西山正啓  音 楽:ウォン・ウィンツァン 語 り :本多和子 録 音:朴 賢雄 音響効果 :細見浩三

朋の時間

朋の時間

医療ケアを必要とする、いわゆる重度心身障がい者が家族とともに地域で生活するためには、福祉だけでなく医療との連携やボランティアなど地域住民の協力が欠かせない。その先駆的モデルとなった横浜市にある社会福祉法人・訪問の家「朋」の設立に尽力した母親たちと、その家族を支える医師・ソーシャルワーカーの記録。「この子がいたからこんな人生しか送れなかった、ではなく、この子がいたからこそ、これほどの人生が送れたという人生を皆で作ろう」、これが母親たちの合言葉。日本が世界に誇る、障がい者本人だけでなく家族も支えるモデル福祉がここにある。 2002 123分 監督・撮影・編集:西山正啓 音  楽:ウォン・ウィンツァン 語  り:上田早苗 音響効果:細見浩三 整  音:小野潤二 字  幕:久我 隆 ポストプロダクション:メディア21 制作デスク:梨木かおり 洪 福貴 プロデューサー:貞末麻哉子

ぬちどぅ魂の声〜韓国・沖縄・日出生台

ぬちどぅ魂の声〜韓国・沖縄・日出生台

安全保障に名を借りたすべての軍事暴力に抗議する人びとの記録。 ―広大な干潟が駐韓米軍の射爆場にされた韓国・梅香里(メヒャンニ)、沖縄県・米軍普天間基地の移設候補地としてボーリング調査が進められる同県名護市辺野古、米海兵隊の実弾砲撃演習が行なわれている日出生台を舞台に、安全保障の名の下に、土地や生活の場を奪われた地域住民らの行動の記録である。 2004 96分 撮影・監督:西山正啓 音楽:ウォン・ウィンツァン

松下竜一・日出生台 2000〜2004 いのちきの思想

松下竜一・日出生台 2000〜2004 いのちきの思想

「豆腐屋の四季」「暗闇の思想〜なぜ豊前火力に反対するか」「ルイズ〜父に貰いし名は」などの著作や「草の根通信」の発行者で知られる大分県中津市在住の作家・松下竜一さん。氏は日出生台演習場で行われる米軍兵隊の実弾砲撃演習に対する抗議行動は一度も欠かす事はなかった。松下さんは病気がちで寡黙だったが、発言を求められると凛として一言も無駄のない、明晰で力感あふれるメッセージを我々に残してくれた。この作品は2000年から2004年にかけて日出生台演習場の抗議集会で記録した松下さんの発言録である。いのきちは大分の方言で人々のくらしをいう。 2004 35分 遊花ゆい工房作品 企画製作・撮影・監督:西山正啓

水俣 わが故郷〜ほっとはうす流もやい直し

水俣 わが故郷〜ほっとはうす流もやい直し

1995年の「政治解決」以後、水俣市は水俣病によって失われた人間関係を回復するための「もやい(絆)直し」という活動を地域・学校・職場のあらゆる場で取り組んできた。水俣病に対する厳しい偏見、差別が長い間患者を苦しめ、差別した側の市民も結果的に「水俣出身」というだけで差別され苦しんできた。「もやい直し」は心身ともに苦しんできた水俣病患者の人間としての尊厳を回復し、誇りある故郷再生への取り組みである。この映画は水俣の学校現場で行われている胎児性水俣病患者と児童の交流授業を記録したものである。水俣の小中学生は毎年、胎児性患者と交流しながら人権意識を育み大人になってゆく。継続は力。水俣から次世代の希望が見えてくる。 2005 90分 遊花ゆい工房作品 企画製作・撮影・監督:西山正啓

米軍再編・岩国の選択 シリーズ三部作

米軍再編・岩国の選択 シリーズ三部作

知花昌一 沖縄読谷平和学

知花昌一 沖縄読谷平和学

「ゆんたんざ 未来世シリーズ」第1弾 福岡教育大学の学生たち(日、韓、中、ベトナム、豪)10数人のスタディツアーで、チビチリガマの語り部・知花昌一さんが読谷村の「チビチリガマ」「シムクガマ」「恨(ハン)の碑(作者:金城実氏)」をガイドし、その後、学生たちが語り合いをしているところを映したもの。若者が、戦争の加害性について感じ、それぞれの国の立場も感じつつ、文化の違いを尊重し未来を共有していこうとする明るさが描かれている。監督が現在製作中のシリーズ「ゆんたんざ未来世~恨を解いて、浄土に生きる」の第1弾。 2009 94分 遊花ゆい工房作品

チビチリガマから日本国を問う!

チビチリガマから日本国を問う!

1987年「チビチリガマ(強制集団死)世代を結ぶ平和の像」を協働で製作した彫刻家・ 金城実さんと知花昌一さんが沖縄の主権回復と主権在民を声高に唱えて日本国総理官邸 前に座り込んだ。チビチリガマの悲劇は行動する二人の原点なのだ。数人の行動が社会 を大きく動かすことがある。ぜひ多くの人たちに観て欲しいドキュメントである。 2010 104分

恨を解いて浄土を生きる

恨を解いて浄土を生きる

ゆんたんざ未来世シリーズ第3弾 「ゆんたんざ沖縄」から23年 政権交代によって期待が高まった普天間基地の県外移設。しかし…… 知花昌一と彫刻家金城実が沖縄の尊厳を賭けて挑んだ日本国政府との闘い。 沖縄の感情が恨みに近い情念に変わってゆく時間の記録。 我々は首相官邸前に不平、不満を言いに来たんじゃない。沖縄に対する差別、不当な仕打ち、不義理、不正義、それに対する正当なる抵抗、抗議をしに来たということを忘れないでほしい。長い歴史の中で積み重ねられてきた沖縄人の重層的な重い歴史を背負った抵抗であることを、しかと肝に銘じてほしい。 (金城実) 2010 85分

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